第152章

前田南は重々しく頷いた。

「はい、行くつもりでしたが、ちょっと事情が出来てしまって、行けなくなりました。先生、どうかお許しください」

村上先生は眉をひそめて手を振った。

「よく考えてくれ。これは良いチャンスだ。建築院がこの件を断って、君が拒否したと知られたら、将来の君のキャリアに影響するかもしれないぞ」

前田南は歯を食いしばった。「決めました」

村上先生は頷いた。「わかった」

そのとき、青木青が突然ドアの外に現れた。

「私が行きます」

村上先生は驚いた様子だった。「君が?前にもこういう公務派遣に参加したじゃないか?なぜまた実績を作りに行くんだ?」

「うちの建築院から誰も出さ...

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